1962年、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士(1918〜2002)によって、始められた 親子関係を改善し、温かく健全な家庭を築き、子どものすこやかな成長を実現するための コミュニケーション・プログラムのことです。 カウンセリング、学習・発達心理学、教育学など、行動科学の研究結果を基礎にしています。 『親業』という言葉は、ゴードン博士の書籍【Parent EffectivenessTraining 】の 邦題で、親であることを一つの仕事として客観的に眺める姿勢があれば、自分自身の生活 の中で、親としての役割部分を新鮮に見直せるだろう、と考えて名付けられたものです。 子どもを育てるのに親は、さまざまな情報や知識に揺れながら試行錯誤を繰り返し、揺れや 不安の中で過ごす時が多いものです。そんな暗闇に手探りしている親達にひとつの方向を示し、 家族生活を充実した豊かなものにできるようにと誕生したのが『親業訓練講座』です。 日本での第1回目の講座(1979年8月)以来、現在では、全国で120,000名以上の方が 親業の講座を受講されています。 親業訓練のメソッドは、親子関係だけでなく、あらゆる人間関係に効果的なことから、現在、 『自己実現のための人間関係』・『教師学』・『看護ふれあい学』・『ユース・コミュニケーション』と 広がり続けています。 |