生徒を成長させるための具体的方法 
すべての学校、教師にとって、生徒の「成長と発達」が教育目標である。

しかし、従来の指導方法は、まったく逆であった。

生徒に依存させ、未熟で幼いままにおさえてきた。

教師たちは生徒を信用せず、いつまでも命令・支配し、責任感を育てなかった。

何をいつ、どう学習すべきかを、すべて教師が決めて押し付け、生徒の独立心を

養ってこなかった。

教師自身は、そんなふうにしたかったわけではない。

生徒が自分で責任を持ち、自ら学び決定し、自分をコントロールし、自己評価できるように・・

と思っていた。

しかしそのための具体的な技術を知らなかったのである。

教えてもらえなかった。このような技術は、偶然などで身に付くものではない。

その具体的な技術を、TETは明らかにしていく。

たとえば第3章と第4章では、新しいカウンセリング技術を紹介する。

「能動的な聞き方(アクティブ・リスニグ)」である。

この方法は、生徒が学習上の問題を抱えている場合に、とても役に立つ。

生徒が自分で解決策を見つけられるように、うまく手助けする方法である。

                     

         (「T.E.T教師学  効果的な教師=生徒関係の確立」
                            トマス・ゴードン著  小学館
inserted by FC2 system