京都大学副学長、東山紘久先生が発案された方法。 母と子の会話をできるだけ詳しく、ありのままにノートに書いていきます。 (ノートは文具店にあるもの、家で使っていないものなど何でも可) 定期的に点検者がノートを点検します。 子どもに何か、問題が生じた時・親子関係の修復改善の糸口を見つけたい、 と願っている時、ノートを書き留めること・点検者と面談を重ねることで母親の 不安や迷いを軽減し問題解決を図ります。 詳しくはこちらまで |
母親と教師がなおす登校拒否 東山紘久/創元社 より (はじめのことば) ここには、具体的に登校拒否と取り組むための心の準備・頭の準備をするための、考え方が 書かれている。 また、母親ノート法を実践すると必ず迷いが出てくる。 これでいいのかと思われる母親が多い。その時には、筆者はいつもここに書かれていることを、 繰り返し母親に話すことにしている。 おおかたの母親は「そうでしたね。また、先生に言われていたことを忘れていましたね」と 原理を思い出され、元の心に戻られ、治療の正しい軌道を再び歩まれる。 だから、第一部は、母親ノート法を始められる時と、途中で迷われた時に読んでもらいたい。 (母親ノート法とは?) まず母親に、子どもとの会話をくわしく思い出して書いてもらう。 その内容を点検者とともに検討し、母と子のコミュニケーションを、 子ども主導型、快の原則に沿う会話パターンに変えてゆく方法である。 原理は簡単だが、実践は難しく、母親にとってはつらい修行ともいえる。 しかし、点検者に支えられて忍耐強くこれを続けていくとき、 子どもの態度・行動は必ず好転してゆく。 |